counselor_miyanの日記

あなたをちょっと元気にしたいカウンセラー兼占い師のブログ

「人に話す」「人に話を聞いてもらう」ことの意義

悲しいとき。苦しいとき。辛いとき。あなたはそれを誰かにお話していますか?
誰かに聞いてもらっていますか?
「聞いてもらっても意味がない」「きっと分かってもらえない」「話すことが億劫」
そう思う方も多いかもしれません。
でも、「話す」ことによって「楽になる」ことは、実はちゃんとある程度効果が実証されていることなんですよ。
 
カタルシス効果、という言葉をご存じですか?
 
誰かに自分の胸のうちを聞いてもらうと、自然と心がすっきりするあの状態のことです。
ちゃんとした名前がついているんですね。
 
もっと詳しく言うと、自分のマイナスな感情、ネガティブな思いを口に出して言うことで、安心感や満足感が得られることを指します。
だから、悲しいとき、苦しいとき、辛いとき。「あなたの言葉で」「あなたの思い」を口にすると、少しふっと心が軽くなり、安心感を得られるのです。
 
でも、苦しかったことを言葉にする、そして組み立てて話すのは、実はとっても労力の要ること。
それを誰しも、「聞いてもらわなくて良いや」「話すの面倒だな」とあきらめ、自分の内に背負い込んだことがあるのではないでしょうか。
 
だから、私は必ず、話をしてくれた人にはまずお礼を言います。
すごく労力を使って、してくれたことだから。
だから真剣に応えたいのです。
真剣に話してくだされば話してくださるほど、真剣に応えたくなるのです。
 
カウンセリングを少しでも勉強した人なら、「共感的理解」を聞いたことがあると思います。
人の話を聞く、つまり「傾聴」するときには、共感的に理解して聞くことが大切であるというカウンセリングの大原則です。
 
では。
似た言葉で、「承認」とは?
「共感」と「承認」って、どう違うのでしょう?
 
簡単に言うと、「共感」はカウンセラーとクライアントがいて、カウンセラーとしてクライアントを受け入れ、肯定し、理解すること。
「お気持ち分かります。」「そん風に振舞われたなんて、尊敬します。」などと声をかけるのが例だとすると分かりやすいでしょうか。
「承認」は、カウンセラーが相手の立場になり、「クライアントの立場ならそれも仕方ない」と認めてあげること。「あなたの状態だったらそうなることは普通のことですよ」「あなたの立場ならそれは仕方のないことですよ」という声掛けが例ですね。
 
私はこの両方の声掛けで、相手に合わせてお話させてもらいながら、カウンセリングをしています。
そうすると、あるとき「共感」も「承認」も超えた「一体感」のようなものを味わうことがあります。
 
ああ、きっとこう考えているな。きっとこう言いたいんだな。とクライアントさんの想いや心のうちがまるで自分と一体化したように、ふわふわと、だけれども輪郭はハッキリと、ひとつになったような感覚を味わいます。
 
もし、あなたが今日、モヤモヤしたなら。
私に手助けさせてくれませんか。 
 
「話しても意味なんてない」と思っていた人がいたら。
そのモヤモヤ、ちょっとだけ労力を使って、単語だけでも、ほんの一文でも、私に吐き出してくださいませんか。
私は、悩む全ての人の、その思いを吐き出せる場所になりたいのです。